「月給貯めても家は買えない」…一発逆転狙いで仮想通貨投資に走る韓国の若者たち

■年初来、20代の投資が3倍に

 20-30代の仮想通貨投資が急増している。ビットサム、アップビット、コービット、コインワンという韓国の4大仮想通貨取引所の集計によると、今年に入り預託金が大幅に伸びており、特に20-30代の投資が最も増えているという。今年2月時点での投資預託金伸び率を見ると、20代は昨年末の2777億ウォンから6864億ウォンへと201%も増えた。30代も5524億ウォンから1兆5710億ウォンへと184%増えた。

 若い投資家が仮想通貨市場を主導し、1日に売買を繰り返すデイトレーディングが盛んに行われている。インターネット上では「仮想通貨で20倍の収益を上げるデイトレーディング手法」といった刺激的なタイトルを掲げる書き込みが数百件も掲載されている。

 1-3月の4大取引所における投資家1人当たりの月平均取引回数は126回だった。休日に関係なく、1日に4回以上仮想通貨を売買した計算になる。大手証券会社の株式投資家の1人当たり月平均取引回数が26回なのに比べ、仮想通貨のデイトレーディングが多いことが分かる。

 まともな投資知識もなく、投資成功談にばかり幻惑されて投資を行うケースが多いのも特徴だ。ある仮想通貨取引所の職員は「1万KRWがいくらだという問い合わせを受け驚いた」と話す。「KRW」は「韓国ウォン」のことだが、それさえ知らなかったからだ。ソウル大のアン・ドンヒョン教授は「20-30代はあえて何もしないか、危険な投資を行うかという捨て身の選択をしている。不動産政策の失敗で住宅価格を上昇させた政府の責任が大きい」と指摘した。

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崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者 , ユン・ジンホ記者 , キム・ヒョイン記者
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