邢大使は「米国が韓米日の安全保障協約を強化すれば、中国が経済報復に出るのではないか」という質問に対し「真の多国間主義を実践していくのなら誠にありがたい」と述べた。また「韓国が米国と同盟関係だということを知らないのではない」として「我々は韓国を圧迫したり苦しめたりはしない」とも述べた。
中国は、韓国が終末高高度防衛ミサイル(THAAD)を配備すると、限韓令(韓流禁止令)を下して経済報復に出た。限韓令は完全には解除されていないが、邢大使はこの日「中国はTHAADを通じて脅威を受けた」として「幸い中韓両国は努力によってTHAADの影響を克服した」と主張した。
司会者の金於俊氏は「メディアを通じて韓服(韓国の伝統衣装)、BTSなど文化摩擦が頻繁に報道されるが」と質問した。これに対し邢大使は「歴史・文化問題をめぐる中韓間の論争は、誤解から始まったケースがかなりある」として「一部はメディアによって誇張され、捏造(ねつぞう)されることもあり、人為的に作るケースもあるようだ」と述べた。
これに対し金氏は「中国と韓国が対決するよう仕向ける人々は誰なのか」と尋ねると、邢大使は「さあ、なぜそうなのか分からない」と答えた。金氏は「韓国にも、中国と韓国の対決を望む人々がいる」と述べた。邢大使は「政府が自らの役割を果たし、良い方向に発展していけるよう導けばいいと思う」と述べた。
邢大使がラジオ番組にインタビュー出演するのは異例のことだ。邢大使は「中国でもこのようなことは経験がなく、韓国に来てからも初めて」と述べた。金氏が「ニュース工場は韓国で最も有名なラジオ番組」と話すと、邢大使は「私だけでなく、中国大使館、韓国にいる中国の方々が、ニュース工場は非常に良いと褒めている」と述べた。これに対し金氏は「正確にご存じだ」と応じた。