20年を経て開発した韓国型戦闘機、「毒針兵器」を搭載

「できるのか」という疑いを打ち破り…今週、試作1号機の出庫式を開催
パースが確保できず5年間で500件以上も飛行ができなかったKF16などの限界を克服
ミサイル・爆弾など韓国製兵器を韓国の思い通りに搭載できる

 その結果物であるKFX試作1号機を一般に公開する出庫式行事が、今週中に開かれる。2001年3月に金大中(キム・デジュン)大統領が空軍士官学校の卒業式で「2015年までに最新鋭の韓国製戦闘機を開発する」と宣言してから20年を経て、韓国型戦闘機の夢が実現するのだ。KFXは第4世代の戦闘機だが、一部に第5世代ステルス機の性能を備えており、4.5世代戦闘機と呼ばれる。世界最強のステルス機である米国F22「ラプター」と似ていて、「ベビー・ラプター」という別名も付いた。試作1号機はおよそ22万個のパーツ、7000個の構造物、およそ1200種のチューブおよび配管などから成っている。

 KFXは、檀君以来最大の兵器開発および配備事業と呼ばれる。開発費と120機の量産費用を合わせると18兆ウォン(現在のレートで約1兆7700億円。以下同じ)に達する天文学的な額のお金がかかる。専門家らは、KFXは韓国初の本格的な国産戦闘機だという象徴的意味のほかに、幾つか実質的な意味も持っていると語る。まず、韓国が望む時期に、速やかに戦闘機を整備することができ、費用も大幅に減らせるという点だ。現在の韓国空軍の主力戦闘機であるKF16とF15Kはいずれも米国製で、修理パーツの確保問題などのため戦闘機の正常な稼働に問題を生じるケースが少なくない。過去5年間に修理パーツ不足で飛行が不可能になった事例は、F15Kが535件、KF16が548件に達した。一方、国産の戦闘機は速やかな整備が可能で、およそ30年間の累積運用・維持費もはるかに安い。

 第2は、各種のミサイルや爆弾など韓国製の武装を、韓国の思い通りに搭載できるという点だ。これまでは、韓国が国産ミサイルを作っても、これを米国から輸入したF15Kなどに搭載しようと思ったら数百億ウォン(100億ウォン=9億8000万円)以上のシステム統合(連動)費用を支払わなければならず、韓国のミサイルの秘密(ソースコード)を米国側に提供しなければならないという問題もあった。F15Kに欧州製のタウルス長距離空対地ミサイルを搭載する際も、800億ウォン(約78億円)もの統合費用を米国企業に支払わなければならなかった。

■「世界の軍事力ランキング」米国1位、韓国6位、日本は?

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 20年を経て開発した韓国型戦闘機、「毒針兵器」を搭載

right

あわせて読みたい