一般の観客は気づかなかったが、この日の試合は日本の警察や駐日韓国公館が緊張する中で行われた。韓国系学校が甲子園大会に出場したことについて、一部の日本の右翼は反感を抱いた。特に、「東海」(日本名:日本海)で始まる韓国語の校歌が日本全国に生放送されること問題視していた。このため、京都国際高校は日本の警察に生徒や選手たちの保護を要請、大阪総領事館と神戸総領事館も警察に配慮を求めた。同校の選手たちも「万一の事態」を懸念、いつもとは違う出入口を通って球場に入らなければならなかった。
NHKは京都国際高校の校歌を放送する際、「東海」を「東の海」と翻訳した日本語の校歌のテロップを表示した。そして、画面下には「日本語翻訳は学校から提出されたものです」というテロップも出した。これについて、朴慶洙校長は「我々は校歌の音源を提供しただけで、そのような日本語字幕を送ったことはない」と言った。共同通信は以前、毎日新聞と共に同大会を主催する日本高等学校野球連盟が「東海」を「東の海」と翻訳した日本語字幕を作り、NHKに提供するだろうと報道していた。日本のある中堅ジャーナリストは「学校がそのような字幕を送ったことがないのに、NHKが歪曲(わいきょく)放送をしたなら、大きな問題になるかもしれない」と言った。同校のキム・アンイル野球部後援会長は「日本にはほかの外国系学校も多く、英語などによる校歌も歌っている。70年以上歌ってきた校歌を問題視するのは理屈に合わない」と述べた。