■韓国企業はお手上げ
CJ第一製糖(bibigo)、大象(宗家・清浄園)、プルムウォンなど国産ブランドのキムチを販売している大手企業も苦慮している。大手食品メーカー各社が中国で販売しているキムチと、キムチが入っているギョーザやチゲなどに、キムチの代わりに中国式漬け物を意味する「パオツァイ」と表記して販売していたことが明らかになり、一部では「不買運動をする」「国の品格とプライドを捨てた」と非難の声が巻き起こっているからだ。該当の各企業は「中国の食品安全国家基準上、キムチなどの製品は、パオツァイと表記しなければ販売できないため、泣く泣く従うしかない」と説明している。中国がキムチの所有権を主張している状況で、韓国産キムチを中国式の名称で表記していたことが、消費者の民族感情を逆なでしているのだ。ある食品メーカー関係者は「韓国の法律上も、中国現地の工場で製造したキムチは『韓国キムチ』と表記できない。すべてをメーカーのせいにされては悔しい」と語った。