【独自】青瓦台、「月城原発の経済性評価ねつ造」を直接指示

蔡熙峯元秘書官、エネルギー室長に「月城原発1号機経済性を引き下げろ」

 これまで、月城原発1号機閉鎖過程で青瓦台が直接介入していたかどうかは伝えられていなかった。2018年4月初め、同機の「一時的稼働」の必要性を報告した産業部の課長に、白雲揆前長官が「お前、死にたいのか?」としっ責し、「すぐに稼働を停止して報告書を書き直せ」と指示したということだけは伝えられていた。官界では、白雲揆前長官がこのような言葉を発したのも、青瓦台から「即時稼働停止」という指示が下ったとの報告を受けていたためだと見ている。

 一方、この事件を捜査している大田地検刑事第5部(イ・サンヒョン部長)は、裁判所が白雲揆前長官の逮捕状請求を棄却してから約1時間半後の9日の午前2時ごろ、「逮捕状棄却理由は納得しがたいが、さらに徹底的に捜査をするつもりだ」とコメントした。捜査チーム内では逮捕状請求棄却に強く反論しようという意見も出たが、「納得しがたい」という言葉に落ち着いたとのことだ。

 大田地検関係者は「ひとまず、逮捕状請求棄却事由の意味を分析する作業をしている」「捜査チームが逮捕状発行に重点を置いたのは確かだが、だからと言って捜査に支障が出ることもない」と語った。検察は、白雲揆前長官の身柄に関する手続きとは別に、「経済性評価ねつ造」容疑を立証するための捜査を続行するという考えだ。

 法曹界の一部からは、裁判所が明らかにした棄却事由に理解しがたい部分があると指摘する声も上がっている。裁判所は「犯罪容疑に対する疎明が十分に行われたとは見なしがたく、犯罪容疑について争う余地があるように見える」「既に主な関係者が拘束されている状態であり、関係者らの陳述が確保されている状態なので、証拠隠滅のおそれがあるとの断定も難しい」と説明した。

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チョ・ベッコン記者 , キム・アサ記者
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