崔代表はこの事件のほか、2件の事件でも追起訴され、計3件の裁判を受けている。崔代表は昨年4月の総選挙運動期間に虚偽のインターン証明書を発行した容疑を公に否定し、公職選挙法違反で起訴されたほか、いわゆる「チャンネルA事件」に絡み、イ・ドンジェ元記者の発言をでっち上げ、ソーシャルメディアに広め、名誉毀損の罪でも起訴されている。
崔代表はソウル大法学部を卒業し、1994年の第11回軍法務官試験に合格した。チョ元長官の大学の後輩であり、大学院では師弟関係にあった。崔代表は18年9月、青瓦台の公職紀綱秘書官に任命された。当時の民情首席秘書官はチョ元長官だった。
崔代表が検察の捜査対象になったのは、チョ元長官が19年7月、民情首席秘書官を退任し、法務部長官に指名されたことが契機だった。検察がチョ元長官の捜査過程で崔代表がチョ元長官の息子に虚偽のインターン証明書を発行していたことをつかんだのだ。チョ元長官に対する人事検証は公職紀綱秘書官室が担当していたため、当時秘書官だった崔代表による検証に問題があったとする論議も持ち上がった。
崔代表は昨年1月、検察に起訴されると、弁護士を通じ、「検察権を乱用した起訴クーデター」だと検察を非難した。崔代表は昨年3月末、ラジオ番組に出演し、「文書偽造は自分ではなく、尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長の義母が行った」と発言。昨年4月の初公判では、「不法で政治的な起訴」だと主張した。一貫して起訴事実を否認した崔代表は昨年3月、公職紀綱秘書官を退き、総選挙に出馬して当選した。