与野党の議員たちは、これより前に行われた午前の質疑時間で、共に民主党によるソウル・釜山市長補欠選挙候補者選出問題でも衝突した。文大統領が党代表だった時代に導入した「重大な過ちをした時は公認しない」という党憲を、同党は事実上廃棄した、という野党議員の質問が出たためだ。
国民の力のキム・ジョンジェ議員が「あれだけ自慢だった革新案が李洛淵(イ・ナギョン)共に民主党代表により一晩で廃棄されたのに、大統領は沈黙している。ソウル・釜山市長補欠選挙で民主党が候補を出すのは正しいことなのか」と質問すると、会場は騒然とした。共に民主党の文貞福(ムン・ジョンボク)議員は「盧英敏室長、回答しないでください!」と叫んだ。ほかの共に民主党議員たちも「質問らしい質問をすべきだ!」 「(このような質問は)李洛淵党代表にしろ!」と集団で反発した。
野党は「文大統領は『選択的沈黙』をしている」と批判を続けた。文大統領は「金学義(キム・ハクウィ)事件」「チャン・ジャヨン事件」「バーニングサン事件」に関しては「時効が過ぎても真相究明せよ」と言ったが、朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長、呉巨敦(オ・ゴドン)前釜山市長の性犯罪疑惑については沈黙している、という指摘だった。
これに対抗して、多くの共に民主党議員らちは質疑の時間のほとんどを野党の攻撃に割いた。文貞福議員は「選択的沈黙だと言いながら、大統領を辱めることが国会議員としてふさわしいことなのか」と批判した。