しかし、安倍首相の外交政策に対する批判も出ている。マイケル・グリーン米戦略国際問題研究所(CSIS)上級副所長は朝日新聞に「韓国に対する(安倍首相の)対応は失敗」「韓米日の安保体制は、東アジアの安定と安全保障に直結する問題だ」と語った。韓日が日本軍慰安婦問題や強制徴用賠償問題などで対立していることで、米国の立場から見ると重要な韓米日3国協力体制を揺るがしたとの指摘だ。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)も28日の社説で、トランプ大統領と安倍首相の関係を肯定的に評価しながらも、慰安婦問題など韓国との対立を安倍首相の外交失策に挙げた。
安倍首相の今回の辞任は自身の政治的スキャンダルを避けるためだという指摘もある。上智大学の中野晃一教授はこの日、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)に掲載した「安倍晋三は病気だ。しかし、これは彼が辞意を表明した唯一の理由なのか」という題のコラムで、安倍首相が辞意を表明した実際の理由は、新型コロナウイルス問題の対応失敗と各政治スキャンダルの責任を回避するためだと分析している。
ワシントン=趙義俊(チョ・ウィジュン)特派員