イグナチウス氏はまた、「その日本の指導者(安倍首相)はトランプ大統領の在韓米軍撤退を引き止めることができた」とも語った。安倍首相が在韓米軍の重要性を具体的にどのように説得したのかは分かっていない。ただ、安倍首相は在日米軍の重要性を説得する過程で、在韓米軍撤退反対の意向も合わせて明らかにした可能性がある。
ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障担当)もこの日、同紙に寄稿文を掲載し、「安倍首相は北朝鮮の核、生物・化学兵器計画や弾道ミサイル能力の除去を粘り強く追求した」「彼はトランプ・金正恩(キム・ジョンウン=朝鮮労働党委員長)の恍惚(こうこつ)の境地の中、道を失うよりも(トランプ)大統領を現実に近いところに縛っておく重い金属の鎖と同じだった」と述べた。また、「安倍首相は域内とその向こうで覇権を掌握しようとしている中国に対抗する、ワシントンの『自由に開放されたインド・太平洋』というスローガンを実際に作って使い始めた人だ」とも書いた。米国の中国包囲戦略を意味する「インド・太平洋」という用語は日本が考案し、これを米国が受け入れたものだ。
トランプ大統領は同日夜、ツイッターに「先ほど、私の友人であり、まもなく辞任を控えている安倍晋三首相と素晴らしい会話を交わした」「晋三は日本の歴史上、最も偉大な首相として記憶されるだろう」と投稿した。日本の菅義偉官房長官は31日の定例記者会見で、安倍首相が午前10時ごろから約30分間、トランプ大統領と電話会談を開いたと発表した。