「朴元淳はシーザー…謀略で死んだ悲劇の主人公」…これが現職検事チン・ヘウォンの言葉

セクハラ被害者2次加害騒動…検事ら「同じ検事として恥ずかしい」

 チン検事に懲戒処分を下すかどうかは、大検察庁監察部でその内容を確認した上で決められる。「チャンネルA記者強要未遂疑惑事件」などをめぐって尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長と対立してきたハン・ドンス大検察庁監察部長がこの件を監察に付すのか疑わしいという見方もある。ある現職検事は「親政権性向であることで知られるハン部長が、朴前市長を一方的に擁護したチン検事を監察しろというだろうか」と話す。チン検事は済州地検に勤務していた2017年、詐欺容疑で取り調べを受けていた被疑者の生年月日をインターネットの四柱八字(占いの一種)プログラム「万歳暦」に入力し、その結果を示して「弁護士があなたと相性が合わないので弁護士を変えなさい」などと述べ、検事としての品位を損なったとして、昨年4月に法務部からけん責懲戒処分を受けている。

 これまで性犯罪事件が発生するたびに声を上げてきた検事たちも、今回の件に限っては沈黙している。2018年に検察内の「MeToo(性暴力被害の告発)」運動に火をつけた徐志賢(ソ・ジヒョン)検事は「パニック障害のため一言話すのも難しい」と、イム・ウンジョン蔚山地検部長検事は「生業が忙しく、攻撃されるのが怖い」と言葉少なだ。「性犯罪は『一度捕まったら終わりだ』という認識を定着させる」と言っていた秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官も何もコメントしていない。

ヤン・ウンギョン記者
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  • ▲今月13日、チン・ヘウォン大邱地検副部長検事は自身のフェイスブックに、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長=当時=と腕組みをして撮影した写真を掲載し、「権力型性犯罪を自首します」「平素から尊敬している方をお見かけして、いきなり駆け寄ってガバっと腕を組むという方法で成人男性にセクハラした」と投稿した。写真=チン・ヘウォン検事のフェイスブックより

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