【コラム】「文在寅風刺の壁新聞」で有罪判決を受けた20代青年

 壁新聞は「これから私の忠犬、ムン・ジェアン=文「在寅(ジェイン)」とジェアン(災殃=災難)をひっかけて批判した呼び名=が韓米日同盟を破棄し、総選挙で勝利した後、米軍を撤収させ、完璧な中国の植民地になることができるようにあらゆる準備を終えるはずだ」とし、香港の次に中国の手中に収まる韓国の状況を風刺した。全国400カ所以上の大学に同時多発的に張ることになっていた。

 彼は午前3時ごろ、檀国大天安キャンパスを回り、自分に割り当てられた壁新聞8枚を張った。地元警察はそれ以前から壁新聞を張った「犯人」割り出しに熱意を示していた。上部の指示か文大統領に対する忠誠心の発露かもしれない。前回は壁新聞の指紋採取まで行った。それで収穫がなかったことから、大学側に「不穏な掲示物が張られたら連絡してほしい」と依頼していたのだ。

 そうした中、問題の「習近平の指令」という壁新聞が張られた日、大学側は業務協力として警察に通報した。警察はそれを「大学当局の届け出を受けて出動した」と主張した。監視カメラを通じ、青年の車のナンバーを把握した。ついに「重大犯人」を捕まえた。

 おととしの末、大学街に文大統領を風刺する壁新聞が初めて登場した際、現政権は慌てると同時に激憤した。国家元首侮辱罪や名誉毀損罪にも言及した。ソウル市の光化門で金正恩(キム・ジョンウン)を称え、太極旗を燃やす左派団体を見てみぬふりした捜査当局だったが、壁新聞には国家保安法の適用を検討した。壁新聞がまるで金正恩が指令を下したかのように文在寅政権を辛らつに皮肉ったからだった。

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