だが、似たような大きさの少女像をこれよりもはるかに高い値段で学校に渡していた事例も確認されており、関連売上高はさらに多い可能性もある。江原道春川市の春川女子高校は昨年2月、金運成氏側で作った高さ50センチメートルの少女像を校庭に設置したが、当時募金運動に参加した生徒Aさんは「合計550万ウォン(約50万円)を募金して金運成夫妻に渡した」と話す。2019年1月に校内に少女像を設置した慶尚南道咸安郡の咸安女子中学校も、金運成夫妻の少女像があまりにも高価だったため、弘益大学美術学部の学生が作った図案を元に少女像を作った。咸安女子中学校のキム・ミンジュ校長は「図案費や鋳物の製作費などを合わせて1200万ウォン(約110万円)かかった」と言った。同校長は「調べたところ、少女像製作は彫刻家の言い値だった」と話す。金運成氏の少女像は少なくとも34億ウォン(約3億円)台のビジネスでもあったことになる。
金運成氏は2016年から「慰安婦被害者支援」などを掲げて活動している「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)=旧「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)=の理事を務めている。
チョ・ユミ記者