CIA元分析官「金正恩は自分のことをケネディ、夫人をジャッキーだと思っている」

 金正恩委員長が遊園地や豪華リゾート施設建設に情熱を注いでいるのも、観光収入拡大だけが目的なのではなく、数十万人の北朝鮮住民が強制収容所に閉じ込められたという「真実」を「代案現実・拡張現実」(alternative reality)に変えようとする試みだとパク・ジョンヒョン氏は分析した。「北朝鮮の住民は抑圧されて貧しい生活をしている」という「真実」よりも、「北朝鮮にはスイスのようなスキー場もあり、韓国より優れた温泉施設やリゾート施設がある」という「代案現実」の方に視線や関心を向けようとする宣伝術だ。

 米コロンビア大学で歴史学の博士号を取ったパク・ジョンヒョン氏は、ハンター大学で教べんを執った後、2009年にCIAに入った。2014年まで東アジア・太平洋担当上級アナリストとして情報収集に関する研究を担当した。2011年にはホワイトハウスで自ら懸案事項をブリーフィングした。2014年から16年まで米国国内の情報・捜査機関の総監督をする米国家情報長官(DNI)の下で東アジア担当副情報官を務めた。2017年にブルッキングス研究所で上級フェローに任命されるまではCIAの東アジア太平洋ミッションセンター局長として勤務した。同氏は上級フェローを務めながらCIA、国家情報院など各国情報機関の対北朝鮮担当者と会い、各種情報や分析データを共有しているとのことだ。

ノ・ソクチョ記者
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  • ▲パク・ジョンヒョン元CIA分析官の著書『BECOMING KIM JONG UN』。
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