これは、金正日(キム・ジョンイル)総書記の4人目の妻で、北朝鮮で差別される帰還在日朝鮮人・高英姫(コ・ヨンヒ)夫人の息子である金正恩委員長が、複数のライバルを破って後継者となったことと似ている面があるという分析だ。金正恩委員長は国際社会の制裁を受けながらも、核・ミサイルなど非対称戦略兵器開発によって韓国に対し軍事的に優位に立とうとしているとの指摘もある。ただし、ケネディは大統領就任から約2年10カ月後の1963年11月22日に暗殺されたが、金正恩委員長は若すぎて権力掌握が容易でないだろうと懸念されたものの、2011年の最高指導者就任から数年たった今も政権を維持している。だが、金正恩委員長は今月15日の太陽節(祖父・金日成〈キム・イルソン〉主席の生誕記念日)行事に異例なことに出席せず、2週間以上、公の場に姿を見せていないため、「健康異常説」が浮上している。
パク・ジョンヒョン氏は「金正恩委員長は李雪主夫人を、欠点がなく、マナーが良くてファッショナブルな衣装で人気のあった米国のファースト・レディー(大統領夫人)ジャッキーさん(ケネディ大統領夫人)のようになるよう育てた」としている。事実、李雪主夫人は公の場によく高級ブランド製品を着用して現れて話題を集めた。クリスチャン・ディオールのクラッチバッグやモバードの腕時計を身につけていたこともある。金正恩委員長と親交があり、数回訪朝したことがある米プロバスケットボール(NBA)の元選手デニス・ロッドマン氏も2014年、「李雪主夫人はグッチとヴェルサーチが好きで、服をよく着ている」と語った。