共に民主党では前日洪翼杓(ホン・イクピョ)首席スポークスマンによる「大邱・慶北封鎖」発言が大きな波紋を呼んだことに続いて、この日はパク・クァンオン最高委員が「感染者数が増加するのは、逆説的に韓国の国家体系がうまく稼働していることを意味する」と主張した。波紋が広がるとパク最高委員は「米国のタイム誌を引用したものなのに、(韓国)メディアは私の主張のように報じている」と釈明した。
青瓦台(大統領府)のある幹部はこの日「(米国が)疾病管理本部の対応を激賛している」と発言した。米食品医薬品局(FDA)のスコット・ゴットリーブ元局長は先日自らのツイッターに「韓国はほぼ2万人に対して検査を行ったか、結果を待っているがこれはかなりの診断力量」と書き込んだが、これを根拠に自画自賛したのだ。青瓦台の関係者は、文大統領が「(コロナは)近く終息するだろう」と発言したことについても「国民を安心させようとしたメッセージだった」と擁護した。
共に民主党、政府、青瓦台が同時に舌禍に巻き込まれていることについて、与党内からは「4月の総選挙を前に、選挙への焦りと危機感で何度もステップがもつれている」との指摘が出ている。共に民主党のある議員は「チョ・グク事態、イム・ミリ事態などはわが党が傲慢(ごうまん)になって起こったものだとすれば、昨今の失言はコロナ事態が総選挙まで続くことへの不安と焦りが原因」との見方を示した。