韓国産業界「日本の報復どう襲ってくるか見当も付かない」

■対米輸出にも悪影響の懸念

 GSOMIA破棄はまかり間違えば対米輸出環境まで悪化させる恐れがある、との懸念もある。財界関係者は「ハリー・ハリス駐韓米国大使らは先日、(韓国)企業経営者らに会った際、『GSOMIAが維持されるよう願う』と言った。特に、トランプ米大統領が『サムスン電子はアップルを脅かしている』などと考えている状況で、韓米関係が悪化すれば、いつでも韓国企業が米国政府のターゲットになる可能性がある」と語った。

 外国為替市場・株式市場にも良くない。専門家らは、日本への対抗が一層強硬になり、韓米同盟に亀裂が発生じれば、本格的にウォンの資産を「売ろう」という動きが起こるかもしれないと見ている。メリッツ総合金融証券のイ・ジンウ研究員は「韓日の貿易確執が域内の地政学的リスクに対する懸念として広がれば、韓国のデフォルトリスクを示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)プレミアムが上がり、ウォン安になる要因となる可能性がある」と話した。

辛殷珍(シン・ウンジン)記者
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