これについてある外交筋は「米国の国防長官が『同盟』や『共同の犠牲』などを強調するのは、防衛費分担金など数々の懸案において韓国により大きな役割を期待するという意味だ」「ホワイトハウスのボルトン国家安保補佐官が先日、鄭室長に防衛費分担金の増額を強く要求してからわずか2週間で、米国の国防政策トップまでこれに加わった形だ」などと指摘した。
米国務省のオルタガス報道官はこの日、エスパー長官が韓国で会談などを行う直前「在韓米軍の防衛費分担金は(トランプ)大統領のテーマ」と明言した。オルタガス報道官はこの日行われた会見で「(防衛費分担金は)大統領が信じられないほど明確にしてきた問題の一つだ」とした上で上記のように述べた。オルタガス報道官は「(トランプ)大統領の考えにはあいまいなところがない」「(トランプ大統領は)我々の同盟国がより寄与するよう願っていることを語り続けてきた」などとも語った。オルタガス報道官はさらに「防衛費の分担は韓国に関することもNATO(北大西洋条約機構)に関することも大統領のテーマだ」「大統領はすべての国が相互防衛を分担することを願っている」と説明した。エスパー長官来韓の最も大きなテーマが防衛費分担金の増額であることを改めて明確にした形だ。かつて外交部次官を務めた趙太庸(チョ・テヨン)氏は「トランプ大統領は防衛費分担金問題を直接取り扱っているようだ。今回の交渉はこれまでのように簡単にはいかないだろう」と予想した。