29日に警察や尹昭夏議員室などが明らかにしたところによると、今月3日午後6時ごろ、尹議員室の関係者が悪臭の漂う宅配小包を開けた。2日前に国会の郵便室で受け取って保管していたものを、この日秘書が開けてみた。箱の中からは、形が分からないほどに腐った鳥の死骸とカッターナイフが入ったプラスチックの容器、そして赤い文字が書かれたA4用紙が1枚出てきた。紙には「尹昭夏、お前は民主党2中隊の手先で文在寅左派独裁の特等紅衛兵になり、でたらめなことを言っているが、気を付けろ。お前はわれわれの射程内にいる。太極旗自決団」と書かれていた。つづりには間違いがあり、文字もくねくねしていた。尹議員室は直ちに警察へ通報した。
事件は、保守陣営に対する政治攻勢に活用された。宅配便が開封された当日、正義党の丁皓真(チョン・ホジン)スポークスマンは「明白な白色テロ」だとして「凶器だけでなく鳥の死骸を入れ、腐臭が鼻を突くなど、単純脅迫ということにしてはおけない残忍さまで衝撃的」とコメントした。文喜相(ムン・ヒサン)国会議長は「韓国社会と議会主義に対する重大な脅し」と語った。
尹・院内代表も乗り出した。インタビューで「この事件を個人の逸脱とは見なせない。非正常な政治勢力の暴言パレード、そして朴槿恵(パク・クンへ)赦免論まで展開する過去回帰策動の過程で起こっている低劣な政治の動きのせい」「同じ国会にいながら、ひどく恥ずかしく思うことは一度二度ではない。彼らの言行に自壊が感じられることは多い」と語った。保守系野党「自由韓国党」と「ウリ共和党」を念頭に置いた発言と解釈された。