警察は現在、バーニングサンの脱税容疑も捜査している。昨年、元代表や現代表6人が150億ウォン(約15億円)を脱税した疑いで国税庁の税務調査を受けたアリーナも捜査対象になった。国税庁の税務調査からアリーナの実質的オーナーとして知られているカン氏が漏れていたという疑惑が捜査の核心だ。カン氏はソウルに少なくとも16の風俗店を他人名義で所有しているとされる。関連業界関係者の間では、「アリーナの不正に比べれば、バーニングサン(の不正)はほんのわずかだ」という声もある。バーニングサンよりも3年8カ月先にオープンしたアリーナは、その規模の面でバーニングサンを圧倒するということだ。
アリーナの脱税額を600億ウォン(約60億円)台と推定している警察は8日にソウル地方国税庁を家宅捜索し、国税庁職員を参考人として出頭させて事情聴取した。警察は押収したアリーナ会計帳簿から区庁・消防署職員に数百万ウォン(数十万円)が渡された記録も確保した。
これらのクラブの事件捜査をめぐり、警察内部では「世論の関心は高いが、容疑内容を考えると、警察から約70人がこの事件のためだけに捜査に当たるのは適切だと言えるだろうか」との指摘もある。しかし、「検察・警察の捜査権調整を控えている状況で、女性の関心が高い事案に消極的に対応したら大きな後遺症を伴うことになる」という反論が強かったとのことだ。