今年11月にデビューした韓国初の韓日合作女性アイドルグループ「IZ*ONE」(アイズワン)は「逆転」の象徴的なケースだ。メンバー12人のうち3人はAKB48など日本の人気女性アイドルグループ出身。音楽チャンネルMnetのオーディション番組『PRODUCE 48』で韓国の練習生たちと、これまでの実績もかなぐり捨てて競い合い、デビューした。韓国の振付師にダンスの実力を指摘されるなど、過酷なレッスンを受けた。キム・ヨンボムCJ ENMチーフプロデューサーは「日本のアイドル育成システムをモデルにして出発した時のことを考えると、あり得ないことが起こったと言える」と言った。
専門家は「開放初期から大規模市場である日本をターゲットに積極的に対応したのが功を奏した」と言う。日本の音楽産業規模は57億3100万ドル(約6465億7100万円)で、米国の195億8800万ドル(約2兆2100億円)に次いで世界第2位だ。これは韓国の9億4500万ドル(約1066億1500万円)に比べ6倍大きい。大衆音楽評論家のキム・ジャッカ氏は「日本の女性アイドルグループは『育てて成長させる国民の妹』というイメージで自給自足の収益に力を入れてきたが、韓国は早くからグローバル市場に目を向けてきた。キレのいいフォーメーションダンスと語学力の高さで競争力をつけた」と話す。