旭日旗自粛要請を拒否、日本が済州島観艦式参加中止

 韓国海軍が先月、「旭日旗の代わりに日章旗と太極旗を掲揚してほしい」と要請すると、日本の防衛相は「自衛艦旗(旭日旗)の掲揚は国内法令上の義務」「当然掲げる」と述べていた。自衛隊の河野克俊・統合幕僚長は4日、「自衛艦旗はわれわれの誇りであり、降ろして行くことは絶対ない」と語った。韓国海軍は5日午前、日本側に「独島艦を座乗艦にせよ」という国民世論を伝えたという。事実、軍当局はこれを検討していたことが分かった。座乗艦とは、大統領や軍首脳部が乗船して海上査閲をする艦艇のことだ。現在の座乗艦は次期揚陸艦である天子峰艦で、大型揚陸艦の独島艦には国民査閲団が乗る予定だ。海上査閲は、参加艦艇が座乗艦を通り過ぎる時、乗組員たちが敬礼するという方式で行われる。独島艦が座乗艦になれば、自衛隊員たちは日本が自国の領土だと主張している独島(日本名:竹島)の名が付いた艦艇に敬礼しなければならない。日本が同日午後、観艦式不参加の意向を表明したのも、これと無関係でないと見られている。

 軍関係者は「艦艇は動く領土であり、治外法権地域なので、旭日旗を掲揚するなと強制するのは難しい。韓国で開催される祭りであり、親善交流行事なのに、日本が韓国の立場を全く理解しない姿勢を見せたのは残念だ」と言った。また、旭日旗掲揚問題を日本政府が国内政治に利用しようとしているとの指摘もある。安倍晋三首相はこのところ、自衛隊の憲法明記問題を目指して再び動き始めている。

東京=李河遠(イ・ハウォン)特派員 , チョン・ヒョンソク記者
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