旭日旗自粛要請を拒否、日本が済州島観艦式参加中止

 10日から14日まで済州海軍基地で行われる「2018大韓民国海軍国際観艦式」で、日本の海上自衛隊の艦艇に対して、自衛艦旗である『旭日旗』(きょくじつき)を掲揚しないよう求めた韓国の要請を日本が拒否し、参加しないことを正式に発表した。

 日本の岩屋毅防衛相は5日、緊急記者会見を開き、「(海上自衛隊の)自衛艦旗の掲揚は(1950年代から)半世紀以上にわたって行っており、国際的な慣行として確立している」「極めて遺憾だ」と述べた。韓国海軍は観艦式で、日本の艦艇がかつての軍国主義の象徴である旭日旗の代わりに日章旗(日の丸)と太極旗(韓国国旗)を一緒に掲揚して参加するよう要請したが、日本は旭日旗の掲揚に固執していた。日本政府が観艦式不参加の通知にとどまらず、防衛相が出てきて記者会見をしたのは異例のことだ。韓国海軍も同日、遺憾の意を表明した。

 今回の国際観艦式には、米国・中国・ロシアなど海外14カ国の艦艇が参加する予定だった。韓国は1998年から10年ごとに国際観艦式を開催してきたが、日本は過去2回の観艦式で旭日旗を掲げて参加した。当時は問題にならなかったが、韓日関係が悪化するにつれて日本の艦艇が韓国国内に入るたびに旭日旗を掲揚するかどうかが騒動になっていた。今回の済州島での国際観艦式に参加を決めていた日本の艦艇は駆逐艦1隻だった。日本の艦艇は艦首に旭日旗1旒(りゅう)を掲揚する予定だった。これが慰安婦問題などに触発された国内の反日感情を刺激した。米中露など韓半島(朝鮮半島)周辺主要当事国すべての艦艇が済州島での観艦式参加を決めた中、結果的に旭日旗掲揚問題は日本の不参加につながった。「今回の確執は北朝鮮の核危機という局面で造成された韓日または韓米間の安保協力の亀裂につながるだろう」という見方もある。

東京=李河遠(イ・ハウォン)特派員 , チョン・ヒョンソク記者
前のページ 1 | 2 | 3 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
あわせて読みたい