特に小学生が教師を殴った「暴行」件数は、2013年に6件にすぎなかったものの、昨年は36件と6倍に増えた。これは、同年に高校生が教師を殴った件数(34件)よりも多い。教師に暴言を浴びせるケースも5年で2倍以上となっている。(19件から40件)
■児童を恐れる教師
仁川のある小学校で教師を務めるBさんも、今年受け持っている小学3年の児童から口にするのもはばかられるような暴言を浴びせられ、深刻なストレスに悩んでいる。当の児童は学期の初めから教室でも給食室でも所構わず大声を出したり、同級生を殴ったりしていた。Bさんが止めると、ぞんざいな言葉を使って反抗したり、暴言を吐いたりした。Bさんは不眠症に悩まされ、教権保護の相談を要請した。また、全羅道のある小学校の教師Cさんは、担当するクラス(4年生)の児童に授業態度が悪いと指摘したところ、児童から中指を突き上げられた。
■児童たちの間でも暴力
児童たちの間での「校内暴力」も目立ってきている。教育部が全国の小中高校生399万人を対象に「2018年第1次学校暴力の実態調査」を行った結果、校内暴力の被害者の10人に7人は小学生だった。校内暴力の被害に遭ったと回答した生徒も、小学生(2.8%)が中学生(0.7%)、高校生(0.4%)よりも多かった。