ソウル市のレンタル自転車用ヘルメット858個、無料貸し出し開始4日で半減

共有経済に見合わない韓国の市民意識

 ソウル市江南区は、今年7月から区役所と保健所、22カ所の全ての洞住民センターに傘450本を無料で貸し出す「清廉傘」サービスを開始した。25カ所の自治区のうち、傘の貸し出しサービスを大々的に実施したのは江南区が初めてだった。しかし24日、江南区の関係者は「現在回収された傘は30-40本にすぎない」と話した。ソウル交通公社は昨年5月に地下鉄5-8号線の35駅にばんそうこう、生理用ナプキンなどを配置し、誰でも利用できるようにした。しかし、一部の市民たちが必要以上に持ち帰ったことから、試験運用から6カ月で事業を中止した。

 専門家たちは、一部の市民が家族単位の小規模共同体生活にだけ集中し、共有システムに対する市民意識が低いと指摘する。こうした問題について、高麗大学社会学科のユン・インジン教授は「まだ多くの国民が公共サービスによって提供される品物を無料の品物と考えている。韓国社会は信頼社会に移行する過渡期にあるため、不特定多数を対象に公共サービスを提供する際は、最低限の費用を受け取るか、使用者が誰なのかを確認する必要性がある」と主張する。また、成均館大学経済学科のチョ・ジュンモ教授は「ソウル市のような大都市で不特定多数を対象に公共サービスを提供する際は、わずかであったとしても費用を徴収し、使用者を確認するシステムを構築しなければ、管理することは難しい」と説明した。

イ・ビョルチャン記者 , キム・ソンヨプ記者 , ク・ボンウ記者
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