北との遺骨返還協議、板門店ですっぽかされた米国

 国連軍司令部の関係者が電話をかけたところ、その時になって北朝鮮はこの問題に関する協議の格上げを求め、将官級会談の開催を改めて提案してきたという。国連軍司令部が北朝鮮から提案を受けた内容を米国防省に伝えたところ、15日に朝鮮人民軍と米軍の将校が代表として会談を行い、遺骨返還問題について協議を行う可能性が高まったようだ。朝鮮人民軍と国連軍司令部の間で将官級会談が実現すれば、2009年3月以来9年4カ月ぶりとなる。米兵遺骨返還に向けた実務協議はポンペオ国務長官が6-7日に3回目の訪朝を終えた際、記者団からの取材で明らかにした唯一の成果だった。北朝鮮側も米朝首脳会談で合意した内容のうち最も取り組みやすい遺骨の返還について、ポンペオ長官に実務協議開催に向けた話し合いを提案していたという。

 北朝鮮が今回の実務協議に参加しなかった理由について、外交関係者の間では「日程の調整が行われていなかったのでは」だとか「北朝鮮がよく使う駆け引きの手口」などの見方が出ている。ある外交筋は「ポンペオ長官は7月12日を提案したが、北朝鮮が正式に回答する前に米国が公表したのでは」との見方を示した。ポンペオ長官は今月7日に実務協議の日程を公表する際「7月12日だが、1日か2日は変更されるかもしれない」と述べていた。これに対して北朝鮮は正式に日程を発表していない。

アン・ジュンヨン記者
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