便器を磨いたスポンジでコップ洗い、韓国一流ホテルの衝撃的な客室清掃

TV朝鮮『CSI:消費者探査隊』で明らかになった客室清掃の実態
コップの水気ふきは宿泊客が使ったタオルで
チェックアウト後も枕カバー取り換えず
1人一日15室掃除で時間に追われる従業員
各ホテルに清掃マニュアルあっても衛生は後回し

■衛生チェックもずさん

 今回の報道を知った人々は憤慨している。問題のホテルを5日に訪れたイさん(65)=女性=は「一流ホテルの衛生状態がこのありさまだとは、どこにも行けなくなる」と語った。別のホテルに泊まったという50代の女性は「外国から知人が来る時に勧めていたホテルなのに、失望した」と言った。

 ソウル市は「衛生上の問題を摘発するのは難しい」としている。ソウル市生活衛生課のキム・ソンチャン課長は「公衆衛生管理法に基づいて市庁から各区庁に指示し、宿泊施設の衛生状態をチェックしているが、消毒や寝具類の洗濯など一部にしか明確な規定がない。隠しカメラを設置するのでない限り、清掃の過程で生じる問題を摘発するのは難しい」と述べた。

 問題になったホテル側は「近年ソウル市内の一流ホテルの数が増え、経験が少ないスタッフが数多く採用されている。スタッフが清掃規定を正しく理解していないことが主な原因だ」と説明した。また、別のホテル関係者は「下請け業者に所属しているため、ホテルが直接、勤務を監督すると現行法に違反することになり、難しい。今後はチェック回数を増やすなどの対策を立てる」と言った。漢陽大学観光学部のキム・ナンジョ教授は「ホテル価格やブランドはサービスの質につながっていなければならない。外見を飾ることだけに重点を置いていては、一流ホテルとしての役割を果たせない」と批判した。

【図】韓国の一流ホテルの清掃・衛生実態

ヤン・スンジュ記者 , ク・ボンウ記者 , ファン・ジユン記者
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  • ▲4日放送された総合編成チャンネル「TV朝鮮」の時事番組『CSI:消費者探査隊』で、ソウル市内の5つ星ホテルの清掃スタッフが便器の水に浸したスポンジでトイレの内側を磨いている(写真左)。このスタッフはすぐに同じスポンジで宿泊客用のコップを洗った(同右)。写真=TV朝鮮より
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