トランプ大統領は、就任後10カ月間で62回もゴルフをプレーするほどゴルフ好きだ。元従軍慰安婦の代わりにLPGA(米女子プロゴルフ協会)で活躍している韓国人選手を招待した方が効率的だった、と考える人も少なくない。事前にコンセンサスができていた非武装地帯(DMZ)訪問も、お粗末な準備で座礁させてはならない事案だった。トランプ大統領訪韓初日、一緒にヘリに乗ってキャンプ・ハンフリーズを訪問していたら、ずっと良かっただろう。
登山家がよく使う「頂上」(サミット)を外交用語として初めて使った人物は、英国のチャーチルだ。彼は「外交関係を維持する理由は、(困難なときに備えて)便宜を確保しておくため」と語った。彼の言葉の通り、外交の最大の目的は有事の際における安全弁の確保だ。首脳外交は言うまでもない。距離感を縮めることができない「無難な会談」だけでは、「6・25戦争(朝鮮戦争)後最大の危機」を乗り越えることはできない。韓国の首席外交官・文在寅とそのブレーンの認識転換、首脳会談戦略の開発が急がれる。