スリムな着こなしばかり強調するうちに、女子高生の制服のサイズが8歳の子ども服とほぼ同じサイズになるという現象も起きている。ソウル市江北区内のある女子高の制服ブラウス(身長160センチ・胸囲88センチ用)と、市販の7-8歳女児用Tシャツ(身長130センチ用)を比較したところ、大きさの違いがほとんどなかった。
2016年現在の韓国の女子高生の平均身長は160.6センチ、8歳の小学1年生女児の平均身長は120.5センチだ。
制服は既製服とも差がある。韓国産業規格(KS)によると、身長160センチの若い女性の「普通体型」既製服上衣(ブラウスが基準)は胸囲88センチ、腹囲72.8センチだ。だが、本紙が入手した女子高生の制服ブラウスの胸囲は78センチ、腹囲は68センチだった。制服は既製服のガイドラインよりも胸囲で約10センチ、腹囲で約5センチ小さい。
一部の女子生徒は、教師の制服チェックをかいくぐって男子生徒用の制服を買って着ることもある。大田市西区の男女共学高校に通うイさん(16)は「男子生徒用の制服は細身でないので楽だ。生徒主任の先生が男子生徒用の制服を着させないように頻繁にチェックしているが、隠れて着る人も多い」と言った。
制服メーカーの「スリムライン戦争」は2000年代初めから始まった。おしゃれのために制服の丈を詰める生徒が増えたことから、制服メーカー各社はウエストが絞られ、丈が短いデザインの制服を発売した。そして、「ジャケットで締め付けろ。コルセット・ジャケット」などの広告コピーを前面に押し出した。