■星州は出入りできるのに軍当局は発射台設置せず
一方、デモ隊の上京で星州ゴルフ場への出入りがいつでも可能になったのに、軍当局は発射台を移動・配備していない。国防部は同日、「米国側と協議を開始した」とだけコメントした。国防部の文尚均(ムン・サンギュン)報道官は「残りの発射台を追加配備するための正式協議がまもなく米国側と行われるだろう。協議が完了し次第、臨時配備のための準備を経て配備が行われる予定だ」と述べた。報道陣が「前回のように一晩でゲリラ的に配備を進める可能性もあるのか」と質問すると、文報道官は「それはない。透明性のある手続きを経て行おうと今、準備しているところだ」と答えた。時間がかかる理由について、大統領府関係者は記者会見で、「配備するにはゴルフ場内に(発射台を載せる野戦用)パッドが必要だ。実務的な作業を行わなければならない」と説明した。
しかし、発射台は車で簡単に移動でき、現在は星州に近い漆谷米軍基地にあるので、決心さえすれば約1時間で移動可能だ。このため、野党議員の間からは「デモ隊がいない間にひとまずゴルフ場内に発射台を移し、パッド工事はその後にすべきではないか」との指摘も出ている。