■デモ隊は大統領府へ
政府の環境評価の結果、電磁波の問題はないことが確認されたものの、THAADに反対するデモ隊は上京して大統領府前に集まった。31日昼12時ごろ、大統領府から約100メートル離れたソウル市鍾路区孝子洞の治安センターの前にはレインコートを着た約50人が集まり、THAAD配備反対を叫んだ。デモ隊は対政府抗議記者会見やデモをするためバスに乗ってソウルにやって来た。「THAAD配備撤回星州闘争委員会」所属のある住民は「文大統領に投票したら不意打ちを食らった。当選したらTHAADを撤回すべきではないのか」と言った。慶尚北道星州郡の住民からなるTHAAD配備撤回星州闘争委員会だけでなく、THAAD配備反対金泉市民対策委員会、THAAD配備反対大邱慶北対策委員会、円仏教星州聖地守護非常対策委員会、全国民主労働組合総連盟(民主労総)、民主主義自主統一大学生協議会などが参加した。デモ隊は同日午後2時にはソウル市竜山区の国防部正門前で政府糾弾デモを続けた。約60人が集まった国防部前でのデモでは、労働運動系団体関係者の演説もあった。民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行は「韓米軍事演習も中止すべきだ」と主張した。アジア共同行動(AWC)のホ・ヨング韓国委員会代表は「恐ろしい帝国主義戦争が韓半島(朝鮮半島)で行われる危険性が高い。これが文在寅の軍事外交戦略ならば、ろうそくデモではダメだ。たいまつでも手に持たなければ」と言った。糾弾演説の合間には、デモ参加者から「文在寅は悪人!」「頭がおかしくなったからああいうことをしているんだ!」などの声が上がった。