【コラム】排ガス不正発覚後もVWが売れる韓国人の特殊性

 「フォルクスワーゲンの販売が好調」という韓国での特殊な現象を目の当たりにした時に、忠よりも孝、公よりも私を常に優先させるこの特殊性が思い浮かんだのは、ちょうど6・25戦争(朝鮮戦争)が始まった6月25日を迎えたからだ。予備役大将のペク・ソンヨプ氏は「中共軍が参戦したという話を聞くと、食事中にスプーンを放り投げて逃げ出した」と開戦当時の様子を振り返っているが、これこそまさにわれわれの姿だ。「外敵と戦うときはでくの坊、われわれ同士で戦うときは鬼のような勇士」と言われる韓国の歴史は、このような韓国人の特殊性をよく表している。6・25戦争から60年が過ぎた今、国民安全処(省庁の一つ)が実施した世論調査でもこれを裏付ける結果が出ている。戦争が起こった場合、成人の45%、大学生の62%が「国よりも個人や家庭の方が優先」と回答した。世論調査でこのような結果が出たとすれば、実際に戦争が起こればどうなるだろうか。われわれはもしかすると、大黒柱のないまま細々と生きている国に住んでいるのではないだろうか。

楊相勲(ヤン・サンフン)論説主幹
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