電光掲示板も縦7.6メートル×横24メートルで、韓国にある9つのプロ野球用球場で最も小さい。昨年までネクセンが使っていた木洞球場も縦10メートル×横25.3メートルだった。最近の球場は女性客が40%を上回るが、そうした女性客への配慮もされていないという不満もある。子ども連れの女性のための「キッズゾーン」もなく、授乳室などの設備も用意されていない。
高尺ドームで試合をした選手たちも施設に不満を持っている。最も多く指摘されているのは、屋根がないダッグアウトだ。野球の国別対抗戦「プレミア12」金寅植(キム・インシク)韓国代表監督は「ファウルボールや観客が投げたゴミなどが選手たちの頭の上に飛んでくるかもしれない」と心配した。また、グラウンドのすぐ横にブルペンがある他球場とは違い、高尺ドームでは控え投手が26段の階段を降りて地下1階に行き、練習投球をしなければならない。こうした不便さから、選手たちは地下のブルペンを使わずに一塁側・三塁側ダッグアウトの前でウォーミングアップしていた。ライナー性のファウルボールが飛んでくれば非常に危険だ。宣銅烈(ソン・ドンヨル)韓国代表コーチは「コーチたちが控え投手の調子をチェックすることもできない」と不満を口にした。ある高校チームの監督は「観客があまり来ないアマチュアの試合なら可能だが、ここでプロのチームの試合をするには大々的な補修が必要になるだろう」と語った。