それ以前の大統領選挙では、彼らボスたちが政治資金を集めてこれを下部組織に渡していたため、問題が生じればボスたちが全ての責任を負った。ところが今のボスたちはある意味とてもひきょうになっている。彼らは「絶対に資金の提供を受けるな」と言い、その下の中間ボスたちは「資金は常に必要だ」と言う。数十億から数百億ウォン(数億-数十億円)規模の資産家でもなければ、中間ボスたちや実務担当者らは誰かから資金提供を受けるしかないが、もしそれによって問題が表面化すれば、その責任は彼ら自らが負っている。ところがそれでも一番偉いボスは「自分は清廉潔白」としらじらしく口にする。
かつてのボスたちは、本心は知る由もないが、取りあえず口では「自分の下で起こった問題は、全て自分の不徳の致すところ」程度の言葉は語り、最初からしらじらしい責任逃れはしなかった。このように今のボスたちも「自分だけは清廉潔白」などと言わないでほしい。本当にそう思っているなら救いようのない無能であり、知っていて語っているならどうしようもない偽善者になるからだ。