■キム・ジャンフンは独島コンサート・展示会・広告掲載しても入国OK
イ・スンチョルさんが日本に入国拒否されたことが報じられると、インターネット上には「イ・スンチョルが入国拒否されるなら、キム・ジャンフンは刑務所行き」という書き込みが掲載された。
しかし、当のキム・ジャンフンさんは昨年8月末、日本の公演プロデューサーらに会うため15年ぶりに日本を訪れた際、空港で何の制止も受けずに入国している。訪日直前、キム・ジャンフンさんはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の自身のアカウントなどを通じ「私は日本に入国できるのでしょうか?」と書き込んでいる。
当本人が日本への入国に「不安」を見せたのは、独島関連で数々の活動に携わってきたからだ。キム・ジャンフンさんは韓国のアーティストの中でも最も活発に独島に関する活動をしてきた。キム・ジャンフンさんの名前の前に付く冠言葉も「独島の守り人」「独島歌手」だ。
キム・ジャンフンさんは毎年、三一節(3月1日の独立運動記念日)や光復節(8月15日の日本の支配からの解放記念日)に定期的に独島に上陸している。昨年3月には中国・上海の韓国文化院で独島をテーマにした写真・映像・オブジェを展示する「独島アートショー」を開催し、その翌月には自身の本籍地を独島に移した。
2012年の三一節には韓国の広報活動に取り組む誠信女子大学の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授と共に米有力紙ニューヨーク・タイムズに「独島は韓国領土だ」と知らしめる広告を掲載した。これに対し、在ニューヨーク日本総領事館は同紙に強く抗議、同紙も「今後、誤解を招く可能性がある広告は載せない」と回答した。キム・ジャンフンさんはこれより前の08年にも徐ギョン徳教授と共に「2000年間にわたり韓国と日本の間の海は『東海』(日本名:日本海)と呼ばれてきた。東海の独島は韓国領土」という広告を出した。