国土交通部関係者は「明確な規定はないが、換気口を建物の屋根だと考えると、グレーチングの荷重基準は一般的な屋根と同じ1平方メートル当たり100キログラムと解釈できる。今回の板橋テクノバレーでの転落事故でも、警察の捜査の結果、崩れた換気口のふたの設計荷重がこれより小さければ、建築法に基づき司法処理することもできる」と主張した。しかし、構造工学の専門家は「その言葉が正しいとすれば、換気口のふたを設計するとき、雪を想定した『雪荷重』、風を想定した『風荷重』、地震を想定した『地震荷重』なども考慮しなければならない。だが、換気口のふたを施工する際、そうしたことまで考える構造技術士がいるという話は聞いたことがない」と語った。これまでの換気口転落事故の裁判では、裁判所もほとんどが管理者の管理責任を問うただけだ。
公州大学のチョン・サンマン建設環境工学部教授は「海外ではほとんどの換気口が高さ2メートル以上で、物理的に人が登れないようになっている。韓国も換気口を高くして、転落事故の危険性があるとの警告を取り付けるなど、安全規制や対策を講じるべきだ」と話している。