京都国際高校は韓国語、日本語、英語を中心に教えているが、最も比重が大きいのは韓国関連教育だ。新型コロナウイルス感染症が流行する前は修学旅行や体験研修で生徒たちを毎年韓国に4-5回行かせて教育した。朝鮮通信使関連の歴史をはじめ、未来志向的な方向性で両国の生徒を指導している。日本で生まれた在日僑胞で1年生のキム・ウヒさんは「韓国から留学で来た友達と韓国語で勉強できるからいい」と言った。
在日僑胞の中には、京都国際高校の甲子園出場により韓国語の校歌がテレビ生中継で日本全国に放送されることに意味を置く人も多い。甲子園大会ではすべての出場校の校歌を試合中に少なくとも1回は放送する伝統がある。同校の校歌の1番は「東海の海渡り 大和(やまと)の地は 聖なる我らが先祖の いにしえの夢の場所」で始める。4番には「力強く立ち上がれ 大韓の子孫」という一節もある。日本人の野球部員と応援団がこの歌を歌う。
日本社会の一部では、同校の校歌に「東海」(日本名:日本海)という単語が入っていることを問題視する見方もある。日本高等学校野球連盟は東海を「東の海」と翻訳した日本語の校歌の字幕を作り、試合を中継するNHKなどに提供したという。しかし、山口吟太主将(3年生)は「そのようなことには全く神経を使わない」と、韓国語の校歌を堂々と歌うと言った。野球部の小牧憲継監督も「私たちの学校は特別な履歴を持つ学校だ。新型コロナなどで厳しい時期に日本と韓国の両方に感動を与える試合をしたい」と語った。