韓国に「タイ式マッサージ」乱立、不法滞在者の温床に

 韓国タイ式マッサージ協会によると、国内のタイ式マッサージ店は2010年から急増しているという。旅行でタイに行ってきた韓国人たちからタイ式マッサージの口コミが広がり、国内で店が増えたものだ。韓国タイ式マッサージ協会のペク・オヒョン会長は「開店で需要が発生し、ブローカーが賃金の安いタイ人女性を韓国に連れてきた。韓国人のタイ式マッサージ師はもちろん、以前からある中国式マッサージ店まで市場から追われつつある」と言った。現行の医療法上、視覚障害者ではない人が経営するマッサージ店は違法となる。だが、「足マッサージ」「スポーツマッサージ」「経絡マッサージ」などをうたう店は全国に約5万店、従業員数だけで約30万人に達し、政府も手をつけられない状況だ。

 タイ人女性が韓国にあるタイ式マッサージ店で働こうとするのは、金を稼ぐためだ。韓国までの航空チケット代とブローカー手数料は韓国で1カ月働けば返済できる。今月1日、仁川市中区の仁川出入国外国人庁面会室で会ったタイ人のカノクワン・テミラクさん(21)は、仁川市内のマッサージ店で働き始めて1カ月で法務部の取り締まりにより摘発され、強制送還されることになっている。テミラクさんは「店が宿泊場所を提供してくれるので、月に300万ウォン稼ぎ、30万ウォンを差し引いてタイの家族に送った」と話した。

キム・スンジェ記者
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