鬱陵島沖で発見された沈没ロシア軍艦、本当に金塊を積んでいるのか

 ドンスコイの発見過程にも論争がある。東亜建設と韓国海洋研究院(現在の韓国海洋科学技術院)は03年6月、鬱陵島苧洞沖でドンスコイと推定される沈没船を発見したと発表した。シンイルが発見した場所と近い。東亜建設は19日、「最初の発見社として、我々に所有権の一部がある」とした。2つの沈没船は同じ船だとの主張だ。

 シンイル・グループでドンスコイ引き揚げを統括するチン・ギョジュン元海軍海難救助隊長(予備役大領)は「(03年に見つかった船は)我々が発見した船とは別だ」と述べた。しかし、東亜建設と共同でドンスコイとみられる船を発見した韓国海洋科学技術院の説明は異なる。チン元隊長は昨年、同院で海底引き揚げのコンサルタントと務め、昨年8月に同院の探査チームがチン元隊長にドンスコイの推定座標、設計図などを渡したというものだ。これについて、チン元隊長は「全く事実ではない。今回の探査は完全に自分の技術と情報による結果だ」と主張した。

 ドンスコイはロシア海軍の装甲艦で、露日戦争当時の1905年に鬱陵島付近に沈没した。石炭と弾薬が切れたことから、乗務員が脱出できるように、鬱陵島の陸地近くに移動後、船員が自沈させた。戦費に使われる金塊が積まれていたとの主張もあるが、「司令官の食卓に出すコーヒーすらなく、たばこ、マッチ、石けんの在庫もなかった」という物資不足の記録もある。

クォン・ソンミ記者
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