【世宗聯合ニュース】韓国の国家データ処は11の研究報告書をまとめた2025年版の「韓国の社会動向」を公表した。所得の中央値の半分を下回る人の割合(相対的貧困率)が高齢者で高く、経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち最も高かった。75歳以上の高齢者に対する政府の支援が不十分で、三つ以上の疾患で苦しんでいる人が半数近くになることが分かった。
◇韓国高齢者の相対的貧困率 OECD最悪
韓国の相対的貧困率は14.9%で、OECD加盟国の平均(11.1%)より高かった。
66歳以上の高齢者の相対的貧困率は39.7%で、OECDの中で最も高く、OECDの平均(14.8%)の2倍以上だった。
また75歳以上の高齢者のうち、三つ以上の疾患を抱えている人の割合は46.2%に達した。高血圧(69.0%)が最も多く、糖尿病、高脂血症(脂質異常症)、関節炎、骨粗しょう症と続いた。
◇39歳以下の7割超が賃貸住宅
39歳以下の若い世代で住宅を所有していない割合は2023年に73.2%となり、2015年の65.9%から上昇した。
報告書は増加した理由として住宅価格の上昇、所得の伸び悩み、若者の1人世帯増加などを挙げた。
賃貸住宅で暮らす世帯の割合は2024年に首都圏が44.4%、そのほかの地域は28.3%だった。ソウルは53.4%で特に高かった。