【TV朝鮮】(アンカー)
尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が韓国軍事裁判所で行われた戒厳軍裁判に証人として初めて出廷しました。そして、非常戒厳に動員された将校たちに対して「申し訳ない」と謝罪しましたが、「警告性の戒厳だった」という従来の主張はそのままでした。今日は尹前大統領の65歳の誕生日でした。チ・ソンホ記者がお伝えします。
(記者リポート)
尹前大統領を乗せた護送車がソウル市竜山区の中央軍事裁判所に入りました。
報道陣と、これを阻もうとする刑務官たちの間で小競り合いが発生しました。
「他の方々が護送されるところは全部撮らせたのに、ここまで(して報道陣を阻もうと)するのはなぜですか?」
尹前大統領は昨年12月3日の非常戒厳宣布時、兵力を投入した特殊戦・首都防衛・防諜(ぼうちょう)・情報の各司令官らの内乱罪を巡る裁判に証人として出廷しました。
尹前大統領は証人尋問で「軍指揮官たちに申し訳ない」と謝罪しました。
「私の決定に従って、やるべきことをやった人々なので、拘置所で夜遅くまで祈った」とも言いました。
ですが、非常戒厳に関する質問には「警告性の戒厳だった」という従来の見解を繰り返しました。
尹前大統領は「国民に対し、国の危険な状況について知らせるため、太鼓をたたく(警告する)という考えから戒厳令を施行した」と主張しました。
ただし、「軍検察は特別検察官(特検)と組んで偽証(罪での)起訴を乱発している」として、ほとんどの証言を拒否しました。
満65歳の誕生日を迎えた尹前大統領は弁護士を通じて若者たちに向けた獄中メッセージを公開しました。
このメッセージで尹前大統領は「わが子のような若者たちに正しい国を引き継がせてやらなければならないという切迫感が非常事態を宣布した理由の一つだ」と述べました。TV朝鮮、チ・ソンホがお伝えしました。
(2025年12月18日放送、TV朝鮮『ニュース9』より)