李大統領 「多国間主義・連帯」強調=APECのCEOサミットで演説

【慶州聯合ニュース】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は29日午前、南東部・慶州で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の最高経営責任者(CEO)サミットで特別演説を行い、「韓国はAPEC議長国として、危機に立ち向かい多国間主義的な協力の道を導く」と強調した。

 李大統領は「保護貿易主義や自国優先主義が台頭し、当面の生存が急務となった時代に協力や共生、包容的な成長は空虚に聞こえるかもしれない」としながらも、「こうした危機だからこそ連帯の枠組みであるAPECの役割は一層輝くと思う」と表明した。そのうえで「協力網(サプライチェーン)協力がその核心」とし、「人的・物的制度の連携こそAPECの成長の基盤となる」と訴えた。

 また、「『すべての人のための人工知能(AI)』というビジョンがAPECのニューノーマル(新たな常態)として位置づくことを期待する」とし、「韓国は今回の(APEC)首脳会議でAIイニシアティブを提案する」と紹介した。

 米動画配信大手ネットフリックスの人気アニメ映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」にも言及し、「(作品では)アイドルとファンが闇を退ける『魂門』を完成させるため、強く連帯する。連帯と協力こそが私たちをより明るい未来に導く秘訣」と改めて連帯を強調した。

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