真の狙いは? 代理母で21人の子を持ったLAの中国系夫妻が話題に(上)

 警察の調べで、代理母のエリオットさんは自身が産んだ赤ちゃんがキューバで暮らしていると説明を受けていたが、実際には問題の夫婦宅で複数のベビーシッターによって育てられているという事実を知ることになった。

 エリオットさんは「出産当時から『何かおかしい』という感じていた」と話した。赤ちゃんの父親になるシュアン容疑者は出産予定時間より何時間も遅れて到着し、病室でも赤ちゃんをほとんど見ることがなかった。そして去り際にエリオットさんに現金2000ドルを渡した。エリオットさんは「本当に赤ちゃんを切実に望む人の行動ではなく、完全に『取引』のようだった」と語った。エリオットさんはこの赤ちゃんの親権を得るための法的手続きを踏んでいる。

 別の代理母であるアレクサ・ファソルドさん(26)も不妊夫婦を助けるつもりだったという。ペンシルベニア州でバス運転手として働くファソルドさんには結婚して子どもがいて、1月から移植された胚で妊娠した状態だった。今秋に男の子を出産する予定だった。ところが、自分と関わった代理母業者が警察の捜査を受けているという知らせを受けた。

 ファソルドさんはマーク代理出産と昨年5月に契約を結んだ。一般的に米国では代理母業者は依頼主から12万5000~17万5000ドルを受け取り、代理母には医療費・出産費名目で3万~6万ドルを支給するという。

 ファソルドさんは自分が産む赤ちゃんの両親になる顧客との接触を最小化する内容の契約を結び、主にフェイスブックのメッセンジャーと電子メールで連絡を取ったという。胚を移植する際にも、依頼主は健康問題で参加せず、2人の代理人が見舞い品のかごを持って現れた。ファソルドさんは「不妊夫婦が家族を持てるように助けようと思ったが、完全にホラー映画になった。私が妊娠した赤ちゃんを誰が連れて行くのか、その赤ちゃんの未来を考えると心が張り裂ける思いだ」と話した。

【写真】代理母で21人の子を持った中国系夫妻と寝室が9部屋あるLAの自宅

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲イラスト=UTOIMAGE
  • 真の狙いは? 代理母で21人の子を持ったLAの中国系夫妻が話題に(上)

right

あわせて読みたい