インド軍、韓国製K9自走砲や仏製ラファール戦闘機を配備…パキスタン軍は中国製の兵器で対抗

 パキスタン陸軍は、国境地域に中国製自走砲SH15などの部隊も集中配備し、インド側の攻撃に備えているという。インドのメディアは、中国製SH15の性能はK9自走砲のインド版である「ヴァジュラ(Vajra)」には及ばない、と低く評価している。インドは17年にハンファ・エアロスペースと契約を結び、100両のK9を導入した。当時ハンファ・エアロスペースは、完成品10両は韓国国内で製造・輸出し、残りの90両はインドのパートナー企業であるL&T(Larsen & Toubro)が現地工場で生産してインド陸軍に引き渡すという形で、20年までに納品を完了した。

 K9ヴァジュラは、19年にカシミールで発生した印パ紛争で、高い命中率と素早い再装填速度などにより性能面での優位が確認されている。K9ヴァジュラは1分あたり6-8発を射撃できる一方、SH15は1分あたり4-6発を射撃できる。

 ハンファ・エアロスペースは今年4月初め、L&Tと3714億ウォン(約386億円)規模のK9自走砲追加輸出契約を結んだ。ハンファ・エアロスペースがK9の構成品を生産してL&Tに輸出し、L&Tが現地で組み立てて完成品をインド陸軍に引き渡す方式だ。契約期間は30年9月までで、ハンファ・エアロスペースは総契約額の15%を先払いで受け取る。これに先立ちインド側のメディアは、L&Tがインド国防省とK9ヴァジュラ100両の供給契約を結んだ、と報じた。ハンファ・エアロスペースがK9の構成品を追加輸出する可能性も高い、という見方が出ている。

 ハンファ・エアロスペースは、K9自走砲2次輸出に続いてインドに対空システムを輸出する可能性も高い、と伝えられている。ハンファ・エアロスペースの関係者は「インド側と、ドローン防御のための対空砲や地対空ミサイル・システムの輸出のための交渉を行っている」と語った。

キム・ナムヒ記者

【写真】インド版K9自走砲「ヴァジュラ」

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