【世宗聯合ニュース】韓国政府は11日、米トランプ政権の関税政策に対応するため9兆ウォン(約9000億円)の輸出金融を追加で供給することを決めた。
崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官主宰の対外経済閣僚会議で、危機対応特別プログラムを新設し、中小・中堅企業に最大2%低い金利で3兆ウォンを供給することを決めた。大企業には2兆ウォンの資金を追加供給する。
大企業に納品する中小・中堅企業の生産資源確保へ政策資金3兆ウォンを支援し、1兆ウォン規模の輸出多角化金融プログラムも新設する。
また、輸出金融とは別にサプライチェーン(供給網)安定化へ1兆ウォン規模のファンドを設立する。
崔氏は「韓国は輸出を主力として成長してきたため、現在の通商環境は韓国経済の大きなリスクとなっている」と指摘。「複雑で緊張感の高い『ゲームのルール』が登場した中で、韓国の生存・成長戦略を見いださなければならない」と強調した。