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大統領代行の韓悳洙氏 旧与党から大統領選出馬待望論=韓国 

【ソウル聯合ニュース】韓国の大統領権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)首相(75)に大統領選への出馬を求める声が旧与党「国民の力」内から上がっていることが分かった。

 同党の選挙管理委員長を務める黄祐呂(ファン・ウヨ)氏は10日に出演したラジオ番組で、「おそらく議員の一部がそのような話をしているのではないかと推測する」と述べ、韓氏擁立の動きを認めた。

 同党所属の国会議員も記者団に対し、党内の団結と大統領選の本選のことを考えれば、最初から大統領選レースに参加するのが好ましいと話した。

 ある議員は電話取材に対し、韓氏の出馬を求める議員が多く、「直接足を運んで出馬を勧めるべきだという声もある」と述べた。別の議員も韓氏が出馬するべきだと言う人がかなりいるのは事実と伝えた。

 韓氏がトランプ米大統領と8日に電話会談を行ったことも党内では肯定的に捉えられている。

 同党の臨時執行部トップの権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長はこの日の非常対策委員会の会議で「両国首脳の直接の意思疎通を通じて通商外交の突破口を用意したという点で、韓代行の対応が非常に効果的で適切だった」と評価した。 

 党関係者は「韓代行が電話会談でトランプ大統領から大統領選への出馬について質問を受けたと聞いた」と伝えた。

 これについて首相室の関係者は「首脳間の電話会談は外交的事案であり詳細な内容を公開することはできない」と話した。

 黄氏は韓氏の出馬について、本人がよく考え、出馬する意思があるのであれば、14~15日に行われる党内の候補者登録を経て予備選に臨まなければならないとの考えを示した。

 すでに大統領選への出馬を表明した党内の候補者らは韓氏をけん制している。

 安哲秀(アン・チョルス)国会議員はMBNのユーチューブチャンネルで、朴槿恵(パク・クネ)氏が大統領を罷免された当時、大統領権限を代行した黄教安(ファン・ギョアン)首相(当時)に出馬を求める声が出たが、黄氏は出馬せずに大統領選の対策に集中したとし、韓氏も同じように大統領選を管理する側に回るべきだとの考えを示した。

 洪準杓(ホン・ジュンピョ)大邱市長の大統領選をサポートする金大植(キム・デシク)院内首席報道官はラジオ番組で、「行政と政治はまったく違う」とし、党内予備選で勝ち上がるのは難しいとの考えを示した。

 元青年最高委員の張礼讚(チャン・イェチャン)氏はSNSで革新系の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で首相や閣僚を務めたいわゆる外様の韓氏への出馬要請について、「保守は自尊心がないのか」などと批判した。

 首相室の関係者は、「権限代行は国政運営に専念しており、大統領選への出馬については一切口を閉ざしている」と述べた。

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