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韓国大統領代行 憲法裁裁判官2人の後任指名=野党は反発

【ソウル聯合ニュース】韓国の大統領権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)首相は8日、10日後に任期が終わる憲法裁判所の所長代行と裁判官の後任を指名した。また、最大野党「共に民主党」が裁判官候補に推薦し、国会で任命同意案が可決した馬恩赫(マ・ウンヒョク)氏を任命した。

 韓氏は声明を出し、「私の決定の責任は私にある」と表明した。2人を指名したことについては、「経済副首相に対する弾劾案がいつでも国会本会議で可決される可能性がある状態であることや、警察庁長の弾劾審判もまだ進行中であることなどを考慮した」と説明。「このような状況で再び憲法裁(裁判官)の欠員事態が繰り返されて決定が遅れる場合、大統領選の管理、補正予算の準備、通商問題への対応などに深刻な支障が避けられず、国論の分裂も再び激化する恐れが大きいと判断した」と述べた。

 憲法裁裁判官の定員は9人で、現在は8人体制となっていた。2人の裁判官が退任し、馬氏を含めても7人体制になることを避けたい考えとみられる。裁判官9人のうち3人は大法院長(最高裁長官)が指名し、3人は国会が選出して大統領が任命、3人は大統領が指名・任命する。

 韓氏が指名したのは大統領が指名・任命する3人のうち2人で、大統領が指名する憲法裁裁判官を大統領代行が指名するのは初めて。

 共に民主党は「明白な違憲であり、強力に対応する」と批判した。

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