大型犬を乗用車のトランクにつないで路上を走行したドライバーが「犬が勝手に飛び降りた」として「故意ではない」と主張している。
7日までの本紙の取材を総合すると、問題のドライバーの男(70)は今月6日午後、忠清南道唐津市内の路上で大型犬(チャウチャウ)を本人所有の乗用車のトランクにロープでつなぎ、トランクを空けた状態で路上を走行した。
同日午後2時18分ごろ、警察に「犬が車につながれ引きずられている」との通報が入った。大型犬はトランクにつながれたロープで首が縛られた状態で路上で引きずられた。
通報を受け出動した警察は約20分後に唐津市内のある建物前で男の車と死んだ状態の犬を発見した。チャウチャウは中国東北部原産の犬で、成犬は重さが20-30キロに達するという。
男は犬の愛好家グループで知り合った別の男性が所有するこの犬を交配目的で借り受け、その後犬を返すためトランクに積んで走行していたという。
男は警察の聴取で「犬が大きいので後部座席ではなくトランクに積んだ。息ができないかもしれないと思い、トランクを開けて車を走行していたところ、犬が(自分から)トランクの外に飛び降りたようだ」と供述した。男は「虐待や殺す目的はなかった」と強調した。
警察は通報を受けた内容や目撃者の証言から、男が犬を引きずって走行した時間は1時間以上に達するとにらんでいる。
警察は男を動物保護法違反の疑いで立件し、事件の正確な経緯を捜査している。
警察の関係者は「他人のペットを死なせたため、器物損壊の容疑も検討している」「虐待の状況などについて正確に把握し、関連する法律を適用する方針」などと説明した。
唐津=キム・ソクモ記者