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韓国空軍基地で戦闘機を撮影した中国人高校生2人摘発…昨年11月の事件と類似 /水原【独自】

 京畿道の水原空軍基地内部や戦闘機などを無断で撮影した疑いで、中国人2人が捜査を受けていることが確認された。警察や空軍などが7日に発表した。

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 発表によると、中国人2人は先月21日、同基地の韓国空軍第10戦闘飛行団近くで、写真機と携帯電話機により基地内部や外部を撮影していたという。これを不審に思った近隣住民が112番通報した。通報を受けた警察は基地の外郭を警備する陸軍部隊に通報し、2人の身柄を確保した後、刑事立件した。

 2人が撮影した写真には、第10戦闘飛行団所属の戦闘機も写っていたとのことだ。

 立件された中国人2人は高校生であることが把握されているが、警察は2人の詳しい身元や入国経緯、水原空軍基地を撮影した理由などを捜査している。警察関係者は「軍事基地および軍事施設保護法、通信秘密保護法などを適用して在宅起訴した」と述べ、これに関連して防諜(ぼうちょう)捜査も行われていると説明した。

 警察関係者は「2人は韓国に入国すると、すぐに保安施設を訪れ撮影した。これは、4カ月前に国家情報院近くでドローンを飛ばしてひそかに撮影した中国人と同じ行動パターンだ」「はっきりとした目的を持って入国したと見て捜査している」と語った。4カ月前の昨年11月、ある中国人がソウル市瑞草区の国家情報院上空にドローンを飛ばし、一帯を撮影して捕まっている。

 韓国空軍第10戦闘飛行団は、首都圏・西北島しょの領空防衛任務を担うとともに、有事の際には敵の長射程砲と戦術標的を無力化する最前線領空守護の中核戦力だ。迅速な出撃が可能になるようKF-5戦闘機(制空号)を運用している。

 中国人が安全保障を脅かす事件が相次いでいるため、スパイ罪の適用範囲を「敵国(北朝鮮)」から「外国」に拡大する法改正が急務だとの指摘もある。

チャ・ジョンスン記者、ホン・ヨンジュ記者

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  • ▲昨年、韓国空軍第10戦闘飛行団が駐留している水原空軍基地で、韓米合同軍事演習「自由の盾(フリーダムシールド=FS)」の訓練を行う約30機の戦闘機。写真提供=韓国空軍

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