【山清聯合ニュース】韓国南部の慶尚南道山清郡で21日に発生し、周辺の自治体や智異山国立公園に広がった山火事が30日午後に消し止められた。
山火事により被害が出た区域は1858ヘクタール。サッカー場2602面分に相当する。
21日午後に山清郡で発生した山火事は強風に煽られ拡大。同道の河東郡や晋州市、智異山国立公園などへと広がった。
消防隊員などのほか、ヘリコプター数十台も動員され消火作業に当たった。在韓米軍ヘリも消火で大きな役割を果たした。
消火作業中に山清郡の消火隊員や公務員ら4人が死亡したほか、10人が重軽傷を負った。住民2158人が被災し、住宅28棟、工場2カ所、宗教施設2カ所など84カ所に被害が出た。
韓国では今月下旬に同時多発的に山火事が発生。22日に南東部の慶尚北道義城郡で発生した山火事では約1週間後の鎮火までに、韓国の山火事で過去最悪となる4万5157ヘクタールの山林が被害を受けた。消火活動中に墜落して死亡したヘリコプターの操縦士1人を含め26人が死亡した。